『プロジェクトを失敗させるには』

 プロジェクトとは、ご存知のように目的と期限が必ずあり、ほとんどの場合要員や費用などの制約もほある。私の仕事であったSI(システム・インテグレーション)などではうまく行かないことがかなりあって成功例の方が少ない。そこであえてどうしたら成功するかでは無く、失敗するかという面でプロジェクトを語りたい。貴方がライバル企業のまわしもので、このプロジェクトを何とか失敗するように仕向けたいならぜひご一読ください。1.バベルの塔 一番簡単なのは神がバベルの塔建設を失敗させたようにコミュニケーションを切ることだ。ネットワークでメールをやりとりするのは機密上問題があると言って禁止する。できるだけ物理的な紙媒体しか認めないのが良い。さらに開発拠点を分散させるとなおうまく行く。協力ソフトウェア会社の要員はできるだけ自社内に置く。これは場所を確保するのが難しいとか家賃を負担できないことが理由になる。海外にプログラム開発拠点を置き、日本語がよくわからないメンバーが増えればなおさらおもしろいことになる。商習慣も理解していない優秀な海外の開発担当者は仕様どおりにしか作らないので実際に使い始めた時が楽しみになる。また要件定義・外部設計などの上流工程と内部設計・開発などの下流工程を別の国・別の会社にすると互いに責任をなすりあうので毎日けんかを見られる。部門間のコミュニケーションが切れるとシステム間の連結がうまくゆかず統合テストやシステムテストで問題が噴出する。これはわざわざ連絡を切らなくても、企業は部門間の連絡をしないので大きなシステムではまず連絡漏れができる。